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監督:トッド・ブラウニング
1932年 アメリカ制作 サスペンスホラー映画
あまりにショッキングな内容だったため、イギリスでは封切り後すぐに上映禁止になり、30年間封印。
鑑賞中も気分の悪くなる人が続出。中には、これがキッカケで流産したと訴える女性もいたそうです。監督自身もサーカス団員の経験がある異色のキャリアで、映画監督としても一流だったそうですが、当時は世間から非難ごうごうで全く相手にされなかったとか。日本では「怪物団」と言う邦題で上映されました。


あらすじ

あるサーカス団の一員である小人症のハンスは、同じ小人症のフリーダと愛し合っていた。
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しかし、サーカス団のマドンナ的存在、空中ブランコ乗りのクレオパトラに誘惑されてしまう。
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フリーダを捨てて、クレオパトラのために貢ぎ続けるハンス。この様子をクレオパトラと彼女の恋人ヘラクレスは影で笑い馬鹿にしていた。そんなある日、ハンスが莫大な遺産を相続したと言う情報が。欲に目が眩んだクレオパトラは、偽装結婚と毒殺計画を立てる。しかしそれに気づいたハンスと、仲間たちはクレオパトラへの復讐を開始した・・・。


身体の一部が生まれつき欠損していたり、変形していたり、体全体が小さかったりする人をフリークスと呼びます。
彼らはその身体的特徴を生かして、サーカス団の一員として見世物となり、生計を立てていました。

この映画は、全米の見世物小屋やサーカスから一流のフリークスを集め、特撮を一切せずに、演技の素人のフリークスが参加した映画です。

フリークスたちの個性的な姿に関心が集まりがちですが、明るくユーモラスに振る舞う彼等の生き方には学ぶべきものがあります。一流のサーカス団員としてのプライドを持って、力強く生きているんでしょうね。身体がフリークスでも、心は決してフリークスじゃない、素敵な出演者たちでした。
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